しばらくの間、僕の中には黒いものが渦巻いてしまっていて、なかなか、どうしたらよいのかわからなかった。
でも、昨日の通り雨が、地面に、建物に、水を叩きつけて、今日は雲一つない青空である。
であれば、過去と今を、あの人とこの人を、あの日とその日を、結びつけるのをやめて、しっぽを振って空を見ようと思う。
過去・今・未来を不当に連鎖させる認識が、事態を悪化させるのであれば、時間なんて概念は無くたっていい。
ここ数週間で、何人かの時計くんが僕の元を去っていったけれど、彼ら・彼女らは、そう、言いたかったのかもしれない。
誰もが神さまではなく、誰の中にも神さまが座る場所があるだけなのだと思う。