パートナーが妊娠中なのですが、男性が読むとよい本というものがありますか。
彼女の身体状態や、メンタル状態についての理解を深めたいのはもちろんですが、やがて生まれてくる子供を迎える準備についても、知りたく思います。成書は、妊婦さんを対象としたものが多く、女性としての身体感覚が既知のものとして書かれていて (妊婦さんが読むことを前提としていて)、男性には解説の飛躍に耐えなければならないものが多いように思えます。特に「母性」の出現については、解説を読んでも、男性の自分には実感が乏しく、父親としての子供への愛情と、母性との差などについてなど、考えを巡らせてしまいます。
[質問については、「妊娠について」というより、「妊娠から出産まで(妊娠中)」の体の変化を、「つわりがきて安定期に入る」(←知識)「だんだんお腹が大きくなる」(←目視)「出産はすごく大変(鼻からスイカを的な)」(←噂)と、ほとんどの男性は、知識と目視と噂でしか知らないため、パートナーに対してどんなことに気をつけたり、どんなサポートが必要なのかを知りたいという意図。]うーん…。難しいところですねえ。
たとえば、つわりも、人によって症状の出方がちがいます。ぜんぜん食べられない、っていう人から、特定のものだったら食べられるとか、あるいはむしろお腹がすくと気持ち悪くなるから、のべつまくなしに食べている、っていう人も。そういうの、って、文章には書いてないでしょ。
なにか良い本ないかなあ…って思って調べたら、いくつか出てきました。
https://omosuku.co.jp/baby/recommend-books/ 妊娠中に旦那に読んでほしい本・雑誌・漫画まとめ!気遣いがない・うまくいかないと悩んでいる人に
気遣いがない!うまくいかない!
いやさ。それ、ぶっちゃけ、妊娠する前からでしょ。って思わず言ってしまいそうになりましたけれど。妊娠するまでは、大人同士だから、「すこしわたしが我慢すれば…」って思っていたのかもしれないですよねえ…。
で、妊娠中の女性って、PMSと似たような状態で、余裕がなくなって、自己保全に入りますから、攻撃的になってみたり、あるいは引きこもったりすることだってありますよねえ。ある程度、そういうものだ、とご理解いただけたら、と思います。
インターネットが発達するまでは、妊娠したらだいたい、出産育児本を一冊か二冊、買って、それを夫婦で読んだりとかしていたんですけれどねえ。今でも書店にいけば、かつてほどの品揃えじゃあありませんが、それなりに本があるはずです。
20年ほど前にはちょうど、育児漫画というのが一つのジャンルになっていて、うるまでるびの『にんぷのぷ』とか『ママはぽよぽよザウルスがお好き』、あるいは『高野優のミラクル育児図鑑』みたいな本が山盛り出ていたような気がするのだけれど、そうか、最近は子どもの数が減ってきているから、ニーズが少ないんだ…。
ベビー用品はともかくとして、子どもの衣類なんて、ほとんどユニクロくらいしか置いていなかったりするようになったもんねえ。無印良品が、子供服を配置する店舗を減らした、とかっていう話も出てくるくらいになっているし。
うーん。あとは両親学級とかで、助産師さんに聞いてみるっていうのはありでしょうけどねえ。地元にわりと話を聞いてくださる助産師さんがいたりもしますので、助産師会https://www.midwife.or.jp/index.html なんかに全国の相談先があったりしますし、そういうところで相談してもらうのもひとつ、ですねえ。
一応ねえ、妊婦体験グッズみたいなのはあるんですよ。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000018574.html 知事が妊婦に、ってこんな感じのアピールしたりしていたんですけれどねえ。まああれも別に中身は砂だったり、水だったりするから、いわゆる赤ちゃんとはぜんぜん違う形ですし…。
一番は、妊婦でいらっしゃる、あなたのパートナーが、いま、具体的にどんな思いを持っているのか、なにをしてもらうのが良いのか、なにをしてもらいたくないのか、っていうのを虚心坦懐に耳を傾けること、なのかもしれないです。
とはいっても、じゃあ、ご本人の感覚や思いを、言葉にして伝えられるかどうか、っていうのも、人によって違いますから、そこは試行錯誤、ってことになるんでしょうけれど。