生理時、食欲まかせに、ご飯を食べたほうがよいですか?

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生理前に食欲や眠気が増します。これらが「自律神経の乱れ」で、頭がバグっている状態なのか、本当に身体が必要としているのか、判断が尽きません。満足するまで寝ると一日中寝てしまいますし、体重の増加はなるべく避けたいです。

睡眠の話と、それから食欲の話と、ですねえ。ちょっと別々に考えてみようかな、って思います。最近、私は睡眠大事教(笑)に入信しまして(マヂレスすると、そんなものはありませんのでご安心ください…ただし睡眠は大事です)。睡眠時間はいちにち7時間とってください、じゃないと寝不足が出てきます。っていう教えを布教中です。

たぶん、普段から寝不足ぎみでいらっしゃるんじゃないかな、って思います。

いちにち6時間の睡眠を1週間続けると、だいたい徹夜明けくらいの寝不足になるんですって。なので、そういう形の寝不足の積み重ねはありませんか?っていうところから考えたい。寝だめはできない、って話になっているけれど、寝不足を解消するには積み重なった睡眠負債をどこかで返済しなきゃならんわけで。

1日について1時間ずつの負債…に、利子が付いたりするんだろうと思うのですよ。それが黄体期になって「取り立て」にやって来ている、ってことじゃないかなあ、って思うと、まるまる一日中寝ていても、微妙に返済が足りていない可能性だってあります。いやこわい。

もちろん、別の可能性もあるんだけれど、これは食欲との関係もあるから、そっちについて書いてみるね。

野口整体では、骨盤の開閉と、食欲との関係の話が書いてあるのよ。どういうことか、っていうと、人の骨盤はほぼ1ヶ月の間にすこし開いたり、閉じたり、っていう周期がある。この周期が月経に反映されている、ってどっちがさきだかわからんのだけれど、野口先生はそういう骨盤の変動の周期が先、って思われたんだろうと思う。で、だいたい、排卵の時がいちばん骨盤が閉まっている形になるんだって。たしかそんな形で書いてた。実際に私がどこかで観察したか?って言われるとその辺がちょいと弱いので、ウチの家族も居るんだけれど、そんなに細かい観察はしてこなかったのよねえ。

スムーズに骨盤が動くと良いのだけれど、特に閉まっていて、緩んで開いてくる時っていうのは、動きが悪いときにはいろいろつらい。で、骨盤の緊張を緩ませるのに、いくつか方法がある、っていうことで書いておられた。

まあ、骨盤の緊張とあたまの緊張ってわりと相関しているから、骨盤の緊張があるとあたまも緊張するのよねえ。で、その状態ではなかなか眠れない、っていうか、眠りが浅いので、質の悪い眠りになると、いくら寝ても寝足りない、みたいなことになったりもするんだけどさ。あたまの緊張とる、っていうのもそれなりに難しかったりする。そりゃ施術すれば、ある程度かわるんだろうけど。さ。

で、骨盤の緊張については、「たばこ」ってのと、「過食」ってのが、この緊張をとるのに有効な方法なので、骨盤の緊張がある人が無意識のなかで、それをやっている、って書いてある。たばこは最近、あまり流行らないし、からだにわるい、ってことになってるから、まだ健康的な方法で、ってことになると、過食の方が健全?なのかもしれないよねえ。

実はもうひとつ、ふたつ、骨盤の緊張とか弾力のことについて書いてあって、骨盤の弾力そのものが強い場合にはピアスを開けると、それで骨盤の力が緩むんだって。

そういえば、アフリカ系の女性は結構ピアスあけてるけれど、日本の女性はピアスの数が少ないよねえ。昔過食で相談されたひとに、「うーん。じゃあピアスあけてみます?」って声かけて、ふと見たら、すでに結構な数のピアス穴があいていた、ってことはあったので、なんか気分的にピアス!って思う人は、そういう骨盤の緊張が高いのをどこかで自覚していて、なんとなく、ピアスがそれを緩和してくれる、っていうのを知ってるんだろうねえ。

もう一つ書いてあるのは「セックス」なのよ。これが、骨盤の緊張を緩めてくれる、って。ちょうど排卵の時期に緊張が高まって、そのころ、セックスの欲求が高くなる。ってなると、そりゃ妊娠しやすくなるよねえ…ってことなんだけれど。さ。これについては、あまり具体的には書いてなかったと思うので、みなさま、ご自身で探究していただけたら…なんて思います。

そういえば、昔のヨーロッパでは、ヒステリーの治療法ってので、婦人科でバイブレータをあてる、っていうのがあったらしい。っていうか、バイブレータってのは、当時の婦人科医が要求されていた負荷を軽減するために開発されたんだってさ。骨盤の緊張との関係はあるのかもしれないよねえ。

で。過食の話に戻るのだけれど、過食して、胃が膨満して張っている状態が出てくると、骨盤が緩むんだって。なので、骨盤の開閉の動きが悪いとか緊張が強いと、過食の欲求が出やすくなるんだろうと思う。で、そういうときは仙骨に蒸しタオルが効く!って断言したいんだけれど、なかなかひとによったりもする。

一概には言えないけれど。仙腸関節のところに蒸しタオルをするとだいぶ緩んだりするので、食欲がそれで落ち着くひともいるし、試してもらえたら、とは思う。あとは、ねえ。たばこ…は薦めづらいんだよねえ…。ピアスが可能なら試してみるのは1つ、なんだけれど、ピアスは「その時の動きが」じゃなくて、「これから先の骨盤の力が」落ちる、感じがあるらしいので、これも無理に、っていうわけにはいかなさそう。

あとは、やっぱりあたまの緊張だよねえ。

あたまって、上手いこと切り替えて欲しいのだけれど、なかなかあたまの本来の性質って、そういう切り換えが苦手なのよ。なので、どうしてもいろいろな考えがあたまの中で尾を引くわけ。ついズルズル同じテーマについて考えてたりすると、本当にあたまに負担がかかってて、硬くなったりするから、上手に区切りをつけてあげてほしい。

区切りをつけるのの1つが「書き出す」っていう作業。

仕事終わりに、明日くる自分のために申し送り書をつくってもらって、で、それを書き上げて、退社したら、記憶喪失になる、くらいの心づもりでいてもらうと、だいぶあたまが軽くなるので、試してみてほしい。あたまの中に抱えておかないことで、あたまの負荷が軽減する、っていうのがこの作業のポイント。業界では「未完了の完了」って呼ばれている作業なんだけれど、これがあたまの負担を軽減してくれることは結構あるので。

眠りの質の話で言うと、カフェインの影響が残っていると、これも眠りの質が悪くなって、ぜんぜん寝られない、なんてことも起こったりする。カフェインの半減期はひとによるけれど、長いと8時間くらい。だから昼に飲んだコーヒーのおよそ半分くらいが、まだ寝るころに影響しているってことになる。カフェインの入った食品や飲み物、結構摂ってるんだったら、まずはそれを2週間やめてみてほしい。2週間カフェイン抜きの生活すると、だいたい影響が抜けてくるから。

こうやって、あたまの緊張が取れて、骨盤の緊張も緩んで、骨盤の開閉がスムーズになってきたら、それだけで過食が落ち着く、場合もある。そうそう。寝不足があるとさ。身体は「やばい」って思うのよ。おちおち寝てられないような環境に、いま、居るのね、って。そうすると、せめて、食料は確保しておこう、ってなるから、食欲は増進するし、食べたものが吸収されて身につきやすくなるのよ。人類はもともと飢餓状態の方が長かったから、うっかり食べられない状態に耐える、っていう設計されてるので。

そういう意味でも、ちゃんと睡眠を摂ってほしい。で、そうしたらだいぶ、落ち着くんじゃないかな、って思ってる。それでも落ち着かない部分は、辻本先生の鍼灸にお願いしようかな。近畿の方はクリニックできたらそちらに来て頂いても良いんだけれど。