生理周期の存在理由と男性の生理

nishi01-01

男性ですが、女性の生理に当たる、身体特徴はあるのですか。月経前や更年期は、ある意味、女性が、これまでの体の無理に気が付くタイミングでもある、ということかと思いますが、男性には、これにあたる身体の仕組みはないのでしょうか。 

 

ここ最近、流行ってきたよねえ。男性更年期、とかっていう言葉。男性の場合は年齢がちょっと上がるのかもしれないけれど、テストステロンの補充したりする、らしいねえ。https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=71 すごい時代になったよねえ。って思う。

ええと。ちょっと話がずれた。

 

ヒトってのは(ああ、こうやってカタカナでヒト、って書く時は、動物種としてのヒトのことを意味するのね。いわゆるホモサピエンス種について、生物学的な話をするときに、こういう書き方をする)発情期を捨てた、というか、はっきりした発情期を持たないように進化してきた生き物なわけ。それは、集団で生活するときに、中で発情期を主張する個体がいると、風紀が乱れる、っていうような言い方はしなかっただろうけれど、社会として安定しづらい、って判断があったんだろうと思う。そういう意味で、ヒトの月経は、実際には発情期

的な排卵のタイミングっていうのがあるにもかかわらず、そのタイミングがわかりづらくなるように進化してきた。

 

ボノボなんかは、まあかれらは裸で暮らしているから、そういうこともあるんだろうけれど、発情期には外陰部が赤く腫大するのよ。https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/192771/17/spe_156.pdf まあ、ある程度もともと大きく外に出ているんだけれど、いわゆる生殖に使うだけじゃなくて、緊張の緩和を目的にしているかのように、それをお互いにこすりあわせる、みたいな行動を取ったりする。そういう目に見える発情を上手いこと取り入れて安定した社会を形成しているんだろうなあ、って思う。

ヒトはそれとは別でさ。なるべく周期をはっきりさせない、っていう方向性なのよね。で、男性の場合はさらにわかりづらい。

 

一応、野口整体では「体調の波」っていう言い方をするんだけれど、そういうものがある、って書いてある。だから、男性にもそういう波があるんだろうと思うのだけれど、それは女性の月経周期ほどには大きな変動にはなっていない、っていうことじゃないかなあ。

でも、たとえば、発情じゃないけれど、そういうからだの波みたいなのはあるんだろうと思う。

 

ルナティック、って、英語では言うんだけれど。満月の時には人はちょっとおかしくなる、って。そういうのも月経の周期に近い周期性なのかもしれないよねえ。いや純粋に満月の光に反応しているから、なのかもしれないけどさ。狼男なんて、まさにそういうサイクルの中で生きているわけでしょ。まだ月の満ち欠けが意識に上りやすい時代にいきていた人たちって、そういう実感があったんじゃないかなあ、って思うよねえ。