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2024/12/16 むぎ日記

この時期の自傷性にどう向き合ったらいいんだろう。僕は頭を抱えている。少し、頭痛がする気がする。太陽の光は頼りなく、空は嘘みたいに遠い。風は矢のようで、月は白い。寒さは容赦がない。この冷たさは、まるで自...
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2024/12/2 明るいあの星は木星

むずむずする夜は、一年で一番深い夜に向かっていく、いて座の季節のせい。でも、今年は大丈夫。この夜に、木星がいてくれるから。薄まっていく空色も、藍に飲まれる橙も、仄かにかおる桃色も、寂しくないや。太陽と...
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2024/11/25 東京に住むということ

情動に突き動かされて駆け抜ける人生は、不幸だろうか。春の夜に心中をしたあの二人は。真冬に裸足で歌っていたあの人は。怒りに身を震わせながら、束の間の多幸感に包まれながら、冷めえぬ高揚を持て余しながら、同...
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2024/11/18 むぎ日記

南北に伸びる道の上で、覗き穴から、僕は向こうを見通そうとする。ぴゅーっと風が、穴を通り抜けてゆく。まっすぐな道が、心細い。これは、秋のせい。僕は、帰ることにする。夜中、風は続いた。扉がぎぃ、と少しだけ...
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占いが「当たる」とはどういうことか

人の心を、さまざまな複雑な感情や思い出や思惑が入っている、引き出しのようなものと仮定する。現代では、人はそれぞれ独立し尊重されるべき個人であると考えられているから、日常生活においては、その引き出しを勝...
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2024/8/24 おとめ座のために旗をなびかせて

君がみようと決めたものを、僕もみることにしようと決め、君がみないことにしようと決めたものを、僕もみないようにすることに決めた。君は、トランポリンを跳んでいる。それは深く沈むほどに高く跳べる、と君は言う...
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2024/7/28 むぎ日記

星は、自分が光っていることをわかっているのかな。その光は、必ずしも明るいとは限らない。ときには不穏で、ときには悲しげで、ときには怒っていたりする。その光を無視できなかった人が、星をみるんだと思う。君が...
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2024/7/15 橋の上は少しだけ涼しい

子どもの頃、橋を渡るのが怖かった。渡っている間に崩れませんようにって、いつも祈っていた。渡るときは小走りで少し息を止めて、向こう側に辿り着くと、ほっとした。僕は、川が怖かったのかもしれない。途中で止ま...
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2024/6/21 夏至と満月

世の中の占い師は、「一粒万倍日」やら「皆既日食」やら、何か極端な状態を、大げさな言葉で尊んだり、あるいは恐れたりする傾向があるように思うけれど、僕はそのどちらもどうかと思う。それはまるで、一年で一番暑...
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2024/5/28 僕はふたご座の弟子

それは、もう100回に満たない気がして、丸々3日分にも満たない気がして、その間じゅう、僕が君にあげられるものは何もなく、君を思っていることの証明は何一つできない気がして、そういう順番に僕たちの人生を作...