医療関係者や、自分の病態について「家庭の医学」より専門的な知識を得たい方に、お勧めの本や、サイトはありますか。婦人科系以外からも、いい本があればご紹介ください。
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仲野徹先生(もと大阪大学の病理学の教授)の『こわいものしらずの病理学講義』(晶文社)はとっても良い本です。そもそもの病理学の領域が莫大ですから、単行本のサイズにおさめるために、本当に病理学で触れる内容のごくごく一部しか触れられていませんが。
似たような本で、癌についての記述をわりとふんわり、しかし専門的な話も含めて書いてあるのがこちら、『おしゃべりながんの図鑑』病理学者の小倉加奈子先生の本です。たしか、仲野先生との対談も収録されたいた、はずです。
つづいて同じ著者の『おしゃべり病理医のからだと病気の図鑑』。おしゃべりながんの図鑑の著者の2冊目の単行本です。こちらもずいぶんとわかりやすい本になっています。
仲野先生はNHKからも病気の簡単な話を書いておられる本があります。これもわかりやすい。
それから『つむじまがりの神経科学講義』晶文社。結構読みやすかったし、わりと突っ込んだことが書いてあったように記憶しています。タイトルが思い出せなくて結構探しましたが。
もちろんメディックメディアの「病気がみえる」シリーズはとってもしっかり細かいところまで書いてある、良い本だと思っています。図が、全部かわいい絵になってしまっているあたりが玉に瑕ですけれど、馬鹿売れしているので、版の改訂が結構こまめにされています。なので、最新の情報に更新されていることが多い、というのはお薦めのポイントです。
『からだの地図帳』一般の人向けの解剖学だと、このシリーズ本もすごく良いですよねえ。ずいぶんと昔に、恩師(ボディートーク協会の増田明氏)に勧められて購入しました。
最近は専門家?向け?看護師さんたち向けの教科書がわかりやすい、とか図版がたくさん入っている形で増えてきましたので、どれもこれも、良い感じの本っていうのが増えてきたと感じています。自分が知りたいことがそこに書いてあるか、ってのはまた別の話になったりしますが。
『がん4000年の歴史』(ハヤカワ文庫)シッダールタ・ムカジー
これも本当に定評のある本です。わりと分量がありますが、これ一冊で、癌の治療についての歴史がわかります。
『乳癌日記』2020年刊行。廣済堂出版。マンガですが、ご本人の経験談と、主治医の先生の監修があって、当時の最新の治療情報が載っています。
https://ganjoho.jp/public/index.html がん情報サービス。癌についてはこのWebサイトだけでも十分なんじゃないか、って思ったりします。
https://www.nanbyou.or.jp/ 難病情報センター。結構まれな病気の解説がいっぱいあります。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc.html 感染症疫学センター。感染症についてちょっと調べたかったらこちら。
https://www.jhf.or.jp/check/ 日本心臓財団。心臓病についてはこちらあたりかしら。
https://www.joa.or.jp/public/sick/ 整形外科は学会が疾患の一覧みたいなのと解説を作ってくれていますねえ。
https://www.jsog.or.jp/citizen/5704/ 産婦人科学会だとこちら。
https://www.jaog.or.jp/qa/ 産婦人科医会の健康相談Q&Aがこちら。
あとは
漢方の入口はこの辺がよさそうでしょうかしら…?
https://www.kinokuniya.co.jp/disp/CSfDispListPage_001.jsp?qs=true&ptk=01&q=%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%A8%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%A0%E3%81%AE%E8%AA%AD%E6%9C%AC 昔は『病気とからだの読本』暮しの手帖社みたいなのが、あったんですけれどねえ…。
その前の時代は赤本だったりすんでしょうけれど。あれはあれで、クセがあるからなあ…。
https://mishimasha.com/books/9784909394170/ それから忘れてはならない、『胎児のはなし』ミシマ社。増崎英明(長崎大学の産婦人科のもと教授)と最相葉月さんの対談。