#18 めまい、吐気、頭痛。調子が悪くて、学校を休みがちです Sさん17歳女性

症例報告

2年前、ひどい便秘が始まり、病院で胃腸炎との診断を受けました。それ以降、食欲不振・吐気と消化器系の不快な状態が続き、さらに、朝起きたとき、激しい頭痛も起こります。

現在は高校生なのですが、大学への進級を控えてテストが続き、勉強時間が長く、睡眠も多くは取れません。漢方薬の処方を受けて、緩和傾向なのですが、最終学年を迎えて、これまで以上にテストが増えるので、乗り切れるのか不安です。

 

最近は、高校生はもちろん小学生でも、頚や肩に激しいコリを持つ方が増えています。まるで中年のサラリーマンの方のように、慢性化した硬さの方も、珍しくありません。

来院時、Sさんがお持ちの通学鞄を移動したら、あまりの重さにびっくり。10kg以上はありそうです。でも「今日は部活がないから、軽い方なんだよ」とのこと。これは、毎日登山しているような荷重に思えます。

ゲーム世代と言われ、さらにはスマホなどの電子機器が手放せない生活ですから、激しい目の疲れや、ブルーライトの脳神経への影響などが指摘されますが、このような重い荷物による頚や肩への負担も無視できないのではないでしょうか。

Sさんの場合、最初は受験などのストレスが、胃や腸などの消化器へ悪影響を与えたのが始まりだったのでしょうが、続いて頭痛・発汗など多種の症状が発生することで、不安が増幅し、それがさらに自律神経を不安定にして……と、負のスパイラルに、はまり込んでしまったようにみえます。

また、触診すると、とてもくすぐったがる。
もちろん知らない他人に、体を触られているので、愉快であるわけはないのですが、それが過剰にくすぐったいときは、触覚が過敏になっている疑いがあります。

まずは、頸・肩部や腰の硬く張り詰めた筋肉を、ほぐすことから始めます。

私どもは、積聚治療という刺さない鍼を使って、身体のコンディションを調整する技法を使います。これなら、疲労が蓄積して過敏になっている体にも、ソフトな刺激で、体調を改善する効果が期待できます。

幸いなことに、Sさんは鍼と相性がよく、積聚治療だけでかなり筋肉を緩めることがかないました。

目的は、めまいや、吐き気、頭痛などの自律神経失調症を寛解することです。
充分に時間かけられるのなら、低刺激の積聚治療を続けることで、効果を期待できるのですが、次々に予定されている定期試験をパスし続けなければ、進級がおぼつかなくなるので、多少強引でも、早急な効果が必要です。

幸いなことに、Sさんはお若く、潜在的な抵抗力を期待できたので、3回目から、大人と同じ施術を採用することにしました。頚・肩・腰に、まとまった数の鍼を打ち、時間を置きます。

最初は、施術が終わった後も、鍼の刺激が残っていて、それを気にされていましたが、頚・肩・腰が軽くなったことで、喜んでおられました。

このペースで施術を受けられ、3年生の夏休み前、最後のテストの山場を乗り切られて、お身体もだいぶ強くなられたように思えます。

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