肩こり・腰痛の鍼灸:2  肩こりや腰痛は、「人生の疲れ」である。

身体へのヒント

 肩こりや腰痛は、「人生の疲れ」である。

ちょっと観念的なお話ですが、肩こりや腰痛は、単純に筋肉の血行が不良であるとか、関節の柔軟性が衰えているとかいう問題ではありません。

それらが問題であるのなら、お風呂にゆっくり浸かる、休暇を取って趣味に没頭する、といった気分転換やリラックスで対処できるはずです。
もしあなたが若いのなら、すぐに寝てしまえばいい。朝になれば、痛みは取れてすっきりと目覚めるでしょう。

また肩こりや腰痛が「加齢による肉体の衰え」であるのなら、これは人類共通の問題です。日本人だけでなく、ブルキナファソの猟師も、インディオの老人も、同じような辛さを抱えているはずです。そして、幼児の肩や腰は痛まないのです。

私たち東洋医学では、この「人生の疲れ」を身体の不良と考え「冷え」と呼びます。身体活動が衰えると、身体は冷え、最終的には死という絶対的な冷えを迎えます。。

これをどうリカバーするのか。
東洋医学にはいろいろな流派があり、それぞれのメソッドがありますが、目的はこれ以外にありません。単に肩・腰を揉んだり、鍼を刺したりするわけではありません。