2016-12

身体へのヒント

脊椎管狭窄症の症状と、X線やCT画像との間には関連性がありません

皮肉なことに、高性能の画像診断の普及に伴って、1990年代から脊柱管狭窄症が増加しました。 ところが、100名の脊柱管狭窄症患者(平均年齢59歳)の臨床症状と、その画像所見(単純X線撮影・脊髄造影・C...
身体へのヒント

鍼灸はどうして効くのか -現代的解釈(西洋医学的解釈)#1

アメリカ国立衛生研究所CAM研究センターでは、特に鍼の有効性に対する研究が重要視されています。CAM研究センターからの研究費の援助により、全米の研究機関で鍼の有効性が検討されています。 私たちの健康に...
身体へのヒント

鍼灸の目的は「気持ちよくする」ことではありません

鍼灸をすると気持ちよくなって寝てしまう、という患者さんがいらっしゃいます。 特にお灸を受けると、他のものと比較しがたいほどの気持ちよさです。 でも、私どもは単に「癒(いや)し」のために、気持ちよくして...
エッセー

医療 (類似) 行為に関して、関係者がやってはいけないこと

医療行為に対する私の立ち位置は、以下の2点をクリアしていれば、なんでもOKというものです。 1.患者が、より可能性の高い手段を選ぶことを妨げない 2.経済的な脅迫をしない 1について。 私は東洋医学の...
全体治療

痛くない鍼、痛い鍼。熱い灸、熱くない灸

東洋医学の目的をひとことでいえば「体を正常なバランスに戻す」なのですが、この戻す方法には、『優しく励ます方法』と、『厳しく躾(しつ)ける方法』があり、身体の病態に合わせて、最適な方法を選択して、施術す...